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『トリツカレ男』(ネタバレあります) [キャラメルボックスのこと]

 

12月1日 サンシャイン劇場

キャラメルボックスクリスマス公演 『トリツカレ男』

 

原作はいしいしんじさんの作品。

原作を読もうかどうしようか迷っていたけど、今回は読まずに。

そして、名古屋・神戸で観た方のBlogなどを一切見ないで。

我慢できない私にしては珍しく、情報を一切入れずに行ってみました。

 

 

 

イタリアの田舎町に住むジュゼッペ。

彼は好きになったことにとことん没頭してしまう。

そんな彼はみんなから『トリツカレ男』と呼ばれている。

ある日、ロシアから来た少女ペチカに恋をする。

ペチカの笑顔の奥にある哀しみに気付いたジュゼッペは、

ペチカを幸せにしようと必死になる、純粋なラブストーリー。

 

キャラメルボックスの舞台装置はだいたいシンプルなものが多い。

役者さんの力、人の手で持ち運びできる道具(椅子とか・・・)、照明。

こういったものだけで、いろいろな場面や状況を表現する事が多いのだけれど、

今回は舞台の高さを生かしたり、アクロバット的なことを盛り込んでいて、なんともおもしろかった。

 

最初の三段跳びのシーンは、人の力で「遠く高く」を表現。

舞い上がった風船をつかむシーンなんかは、思わず拍手したくなるほど。

それから、仮面祭のシーン。とっても華やかで賑やかで。

ワクワク、ドキドキ。

ジャグリング、フラッグ、ボックスなどなど。

大きな人が出てきたり、クルクル回ったり。

それが全てキャラメルの役者さんがやってるのだから、これは凄い!

稽古期間中の役者さんのブログに「あれこれ練習している」と書いてあったのが、

なるほど、このことかぁ。お芝居の稽古と並行して、凄いなぁ! ・・・と感動してしまった。

 

 

と、ここまで1日に観た感想を書いていて、書き終わる前に2回目を6日に観に行ってしまった・・・。

いや、言い訳になるけどね・・・、1回目って観た後、なかなかサラサラっと書けないもんなんですよ。

あれもこれもといろいろ思い出してると、上手くまとまらなくて・・・。

 

で、2回目の『トリツカレ男』。

2回目はなんとっ、最前列席!

CSCに長く入ってて、そのご褒美みたいなもの。

キャラメルボックスの粋な計らいで座ることができた席なのでした。

 

12月4日から平日の夜の回限定で、「キャラメルボックスの歌姫」こと竹中美佳さんのミニライブ開催。

開演前に生歌のプレゼント。これも粋な計らい。

 

とにかく最前列の席でステージの近さにビックリ、ドキドキしてしまい、

なんとなく落着かないまま開演してしまい、最初は一人であたふたしてしまった・・・。

最初のシーンで、一人あたふたを何とか落着かせ、ようやく落着いてきた頃にダンス!

17人の出演者がずら~っと勢ぞろいして、一斉にダンスしてるステージは圧巻!

せっかく落着いたのに、再びドキドキ。

 

ステージに近い席で一番の魅力は、なんと言っても役者さんの表情がハッキリ見えること。

私は特に近眼なので、眼鏡をしても限界があるのです。

 

明るく楽しい表情。

不安におびえる表情。

哀しく寂しい表情。

幸せいっぱいの表情。

 

そんな表情を見ていると、こっちもつられてそんな表情に・・・・。

一人百面相状態になってしまっていたような気がする・・・・。

 

そして、あのクライマックスの梯子のシーンは凄かった!

タタン先生の真剣な眼差しをハッキリ見ることができたし、

梯子がゆっくり倒れてくるのも、すごい迫力というか、なんというか・・・。

うまい言葉が見つからないけど、とにかく、全身鳥肌、感動しまくりでした。

 

 

終演後、あまりの感動にしばらく席を立てませんでした。

友達に最初に言った言葉がこれ。

「いやぁ、良かったねぇ。今夜眠れないかもしれん・・・」

 

 

本当に、この『トリツカレ男』というお芝居。

キャラメルボックスからの素敵なクリスマスプレゼント。

すっかり『トリツカレ男』にトリツカレました。

 

 


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nanayo

私は原作を読んでから行ったんですが、
確かに、情報一切なしで臨んだほうが良かったかもしれないなって
思いました。
そしたらsumiさんみたく驚きや感動がもっと大きくなったかもしれないなぁ。

ほんとに、演技意外でも、装置やアクロバティックな演出が派手でしたよね。
ダンスも可愛くてたのしくてねー♪
最前列で見られたなんて羨ましい限りですっ!
by nanayo (2007-12-08 14:11) 

sumi

>nanayoさん

ステージに近い席だと、ダンスが一望できないのが
ちょっと贅沢な悩みなんですけどねぇ・・・。
1回目はストーリーを知らなかったから、
人の関係性がわからなかったんですけど、
2回目には、ダンスのチーム分けの意味がよ~くわかりました。

そう考えて見ていると、これもまた楽し☆
by sumi (2007-12-08 21:39) 

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